タチアオイの君。

それにしても変な子だ。こんなところ、園芸部くらいしか来ないのに。なんでいるんだろう。

「ね、園芸部員さん。私この花気に入っちゃったんだよね〜。これからも遊びに来ていい?」

「…は?」

一瞬、僕の聞き間違いだと思った。いや、聞き間違いだと思いたい。でも、そんな事はなく
「だから、花を見に来ていいか聞いてるの。水やりのときとか」
と言って彼女は拗ねたように頬を膨らませる。

「え、はぁ…別にいいけど…」
「やった!ありがと、じゃあね!」
そう言うと彼女は僕に手を振って帰って行った。そんな彼女を見て、僕はつくづく変な子だなと思った。