その人に初めて出会ったのは、高校2年生の時だった。
私は、その日塾でテストのために珍しく習い事を休んで勉強していた。
私は習い事で競泳を3歳からやっていて、かなりガチ勢である。本当に一年に数回程度しか練習を休んだことがなかった。
でも、高校のテストは思ったより重く、流石に休むしかないと思い、久しぶりに塾で自習をしていた。
私の通う塾は、小学生から高校生まで通う塾で、小中部と高校部に分かれていた。
ただ、自習室は全員一緒で、高校生だけ小中部と同じ自習室か高校生専用の自習室を使うようになっていた。
私は正直言って共用の自習室の方が好きだったから、たくさんの中学生に紛れて自習をしていた。
3時間ほど勉強して疲れたから、少し休みたいと思って、ふと顔を上げて前を見ると見慣れない先生がいることに気がついた。
「あの先生、誰?」
私は同じ塾にいる友達に聞いた。本当に、見覚えがない。
「あ、あれね、新しい副校長だって」
ふーん。なんだ、興味ないや。その時はそう思った。だから、記憶の奥深くに名前も顔も消えていった。
そう、その時は。
私は、その日塾でテストのために珍しく習い事を休んで勉強していた。
私は習い事で競泳を3歳からやっていて、かなりガチ勢である。本当に一年に数回程度しか練習を休んだことがなかった。
でも、高校のテストは思ったより重く、流石に休むしかないと思い、久しぶりに塾で自習をしていた。
私の通う塾は、小学生から高校生まで通う塾で、小中部と高校部に分かれていた。
ただ、自習室は全員一緒で、高校生だけ小中部と同じ自習室か高校生専用の自習室を使うようになっていた。
私は正直言って共用の自習室の方が好きだったから、たくさんの中学生に紛れて自習をしていた。
3時間ほど勉強して疲れたから、少し休みたいと思って、ふと顔を上げて前を見ると見慣れない先生がいることに気がついた。
「あの先生、誰?」
私は同じ塾にいる友達に聞いた。本当に、見覚えがない。
「あ、あれね、新しい副校長だって」
ふーん。なんだ、興味ないや。その時はそう思った。だから、記憶の奥深くに名前も顔も消えていった。
そう、その時は。


