「映画の中のあの子たちは幸せになれたのかな」

あなたとベットの中であなたの匂いに囲まれながらふとそう思った思った。
映画の中のあの子たちは純粋でまっすぐで、いつのまにか私が忘れてしまった感情のままだった。
あなたといる私は幸せで不幸だ。このままずっと一緒にいていいのかさえわからない。
不安だらけの中で、映画のあの子みたいにあなたの胸で思いっきり泣けたら幸せなんだろうなと思いながら。
でもそんな私をあなたは嫌うから。

静かにあなたの頬に軽いキスをした。