それから…どうしたかは記憶が無い。
気づいたら自分のベッドの上で外はもう明るくなっていた。
昨日着ていた服のまま寝ていたを見て…昨日のことは嘘じゃないんだと思い知らされた。
「…っ」
どうか夢であって欲しい。
そう願っても…無駄なのは百も承知。
だけど願わずにはいられない。
今はとにかく、歩ちゃんに会いたい。
今すぐ会って抱き締めて欲しい。
わたしは昨日持って行ったカバンからスマホを出す。
充電しないで寝たから残り21パーセントしか残ってない。
画面を付けたけどアプリからの通知ばかりで歩ちゃんからの着信もメッセージも来ていなかった。


