眼鏡の奥の優しい目を細めてわたしに笑いかけている。
この場で好きだと、言い切った歩ちゃんの気持ちはわたしには分からない。
だって……そんなこと言ったら。
歩ちゃんとの関係が…終わってしまう。
「…歩ちゃ…っ」
「どういう事だこれは……!!」
お父さんの聞いた事のない声が部屋中に響く。
机の上に乗せているお父さんの手は力いっぱい握られていて震えているのが見えた。
「お父さん…っ、こ、れは!」
「歩…お前に頼んだよな、雨のこと」
「…ああ」
「それがどうしてこうなってるんだっ、雨は…お前の姪だぞ!俺の大切な娘だぞっ!!」
叫びにも似たお父さんの声。
隣のお母さんは写真を見つめたまま、何も言わない。


