「え!ほんと?いつ?」
「今週末!」
お母さんから夜中に電話があったのは3日前。
何度も何度も枕元で鳴る着信音に起こされて出てみたらお母さんだった。
いろいろ話した後、思い出したように帰る日程が決まったことを教えられた。
絶対もう少し前から決まってるはずなのに…。
いつも急すぎるんだから。
「よかったね!」
「うん…」
嬉しい。
帰ってくるのは、嬉しいんだけど複雑な気持ちがある。
その理由は…。
お母さんから電話があった次の日、放課後に歩ちゃんへお母さん達が帰ってくることを伝えた。
「雨、金城先生…連れていこうと思う」
「え…」


