「くすぐったい…!」
「じっとして、余裕なんだろ?」
そのまま首筋にキスをする。
繋がれていない方の雨の手が俺のワイシャツをギュッと掴んでいるのが分かって、嬉しくなる。
きっと頭の中は俺でいっぱいで。
全身で俺を感じとってくれてる。
それが嬉しくて仕方がない。
もっと。
もっと俺でいっぱいになればいい。
「心臓の音、すごい」
「…っ」
「まだ余裕?」
耳元で囁くように声をかける度、くすぐったいのか体が反応するのが可愛い。
年下の子相手に大人気ない。
でも雨だから歯止めが効かなくなりそう。
雨の顔を見ると薄らと目を開けてこちらを見ていた。
やりすぎた。


