「…どこ行くの」 「車、酔ってるんなら沙織はここに居ていいから」 「嫌、一緒に居て」 「ごめん、一緒には居れない」 回された手を解き、扉を開けて玄関で靴を履く。 もう沙織は追いかけても、止めもしなかった。 今日は車で過ごすには寒すぎる。 どこかホテルにでも泊まろう。 そう思いながら車のエンジンをかけた。