すべての愛を君だけに。


歩ちゃんと晴れて、両思いになった(?)。


かと言って。
堂々と手を繋いでデートしたり、恋人らしいことをしたりなんて…。






「出来ないよねー…」






自分の部屋のベッドでごろんと寝返りを打つ。


歩ちゃんの想いを聞いた後、慶くんに自分の想いをしっかり伝えた。


慶くんは少し寂しそうな、だけど笑顔で。






『これからも友達でいていい?』






そう言ってくれた。


すぐ冬休みに入ってあまり話ではないけど…。


またテスト期間に入ったら3人で勉強会できるといいな。


ピコンっとスマホの通知音に、ベッドから勢いよく体を起こして画面を見る。


アプリゲームの体力全回復の通知。


はあ…とため息が漏れる。