すべての愛を君だけに。


期末試験前日。


もう少ししたら冬休みとクリスマス前になる。


すっかり寒くなって、日が落ちるのも早くなった。






「雨、そこ違う」


「え?どこ?」


「そこの式はそうじゃなくて…」






今日も今日とて放課後残ってお勉強中。


わたし勉強しかしてなくない?
いつか慶くん超えちゃうかも。


…なんて冗談は置いといて。


なーちゃんと慶くんと放課後残って3人で勉強も恒例になってきた。


2人がかりでわたしの勉強を見てくれてる。


ありがたい反面、申し訳ない気持ちも。


わたしに教えてくれてる間、2人の勉強が止まってしまうから1人でやるよって1度言ったんだけど…。






「1人でやって進むの?」


「…うっ」


「俺ここの勉強終わってるから遠慮しないで」


「よろしくお願いします…」