歩ちゃんに怒られた…! 歩ちゃんと喋った…! 机に突っ伏して興奮した思いを落ち着かせる。 にやにやが抑えられない…。 授業を再開した歩ちゃんの声。 チョークで黒板に書く音。 全部が愛おしい。 「好き」 顔を上げて誰にも聞こえない小さな声で後ろ姿に呟いた。 わたしの思いは届くことなく消えていく。 切ない 苦しい 1人じゃ抱えきれないほど大きくな好きな気持ちを、半分だけでも持ってくれないかな。 ねえ、歩ちゃん 助けてよ 姪として正しくないこの気持ちをどうしたらいいの…。