なんだろう? 「あの……?」 イケメンさんの手に握られていたのは真新しいきれいな真っ白のハンカチだった。 「あげる」 「いいんですか……?」 こんなにきれいなの貰っちゃっていいのかな?なんだかもうしわけない……。 「うん、じゃーね」 そう言ってイケメンさんは歩いていってしまった。 すごく、良い人だったな……。 なんにも言わないで優しくしてくれて、すごく嬉しかった。 こんなふうに優しくされたのは久しぶりで傷ついた心が少しだけ軽くなったような気がした。