少し疑問を抱えていると、車が止まる感覚がした。 大きな敷地内のなかの中心部にある一番大きな建物の前で車が止まっていた。 「とうちゃく~」 絆那くんの元気な声とともに車から降りる。 ここに確認してほしいことがあるのかな……? 「それじゃあ、ついてきてね」 車を降り、拓海くんたちに続いて大きな建物の中に入る。 「広いから迷子にならないようにね」 相変わらず大人っぽい麗夜くんの声を聞きながら点女王のほうを見上げる。 外装も豪華だったけど、中にはシャンデリアまである。