「たしかに……いわれてみれば似てるかも」
絆那くんが放った言葉にみんながうなずいてる。
髪色って、たしかに私の髪色は珍しいと思うけど……。
私の髪色は白に近い銀髪をしているから、同じ髪色の人は今までいちども見たことがない。
「莉亜ちゃん、お父さんとかって……?」
「お父さんは、会った記憶がなくて。毎月生活費は振り込んでくれてるみたいだけど……」
拓海くんの質問に戸惑いながら答える。
「莉亜ちゃんってもしかして……」
誰かが放った言葉にみんな何かに気が付いたような表情になる。
再び拓海くんが近づいてくる。
