すると、みんながハッとした顔になり互いに顔を見合せた。
「えっと、真珠ってあの大企業の……?」
しばらくして全員を代表するように拓海くんが言った。
今まで何十回と言われてきたことだけど今回はいつもと少し違った。
いままでこの質問をしてきた人の不自然に優しい声のような嫌な感じはしなく、ただ単に驚いているのが感じられた。
良かった……。
今までの人とは違うことにホッとする。
「たぶん違うと思う。そんな話1回も聞いたことないし……」
それでもみんなはまだ納得してなさそうな顔をしている。
「そういえば、この髪色あの人と同じ気が……」
