「やっぱり、思った通り」 黒玉さんはなぜか喜んでいて私に気づいていない。 どうしよう、このままじゃ……。 私の状態に気づいた他のみんなが私から黒玉さんを引き剥がしてくれて息ができるようになった。 乱れた呼吸を整えていると、となりでみんながなにか言い合っている。 なんかもめてる……? 「なんで本名言ってんの!?」 「あの子ならだいじょうぶだと思って」 「だからって……!」 赤髪の子が黒玉さんの詰め寄っている。