それにみんながぽかんとしている。
どうしたんだろう……?
そんなことを考えてるとあることに気がついた。
「黒玉ってたしか有名な財閥の名前じゃ……?」
その言葉に黒髪さんもとい、黒玉さんはじっと私を見つめ、他の人達はおろおろしている。
「うん、そう」
「えっと……だいじょうぶなんですか?私みたいな素性も分からないような人に言って……」
そう言うとみんなは時が止まったようにかたまり、黒玉さんは一瞬目を見開いたあとふわっと微笑んだ。
そのままぎゅっと抱きしめられる。
「うっ……あの、黒玉さんくるし、、」
