「そろそろだいじょうぶかな?」 私が泣き止んでしばらくすると王子様キャラの人が聞いてきた。 「はい……ご迷惑かけてすみません」 「だいじょうぶだよ」 その言葉にみんなも同調するようにうんうんとうなずいた。 「はいこれ、」 横からすっとタオルにくるまれた保冷剤が差し出され反射的に受け取る。 上を見ると金髪の人が困ったように笑っていた。 「ありがとうございます」 そう言ってありがたく目の下に当てて使わせてもらう。