「だいじょうぶ?」 そんな私を心配したのか黒髪さんが顔を覗き込んできた。 恥ずかしい……。 顔見られちゃったよね……? 「だいじょうぶです……」 うつむきながら小さな声でそう答える。 どうしようかとおろおろしていると扉が開く音がして、顔を上げた。 「えっ……!」 そこにはさっきの王子様キャラの人がいて手にはかわいいクマのラテアートを持っていた。 そのまま私の方に歩いてきて目の前にゆっくりと置いてくれた。