そう言って私の方にどんどん近づいてくる。 睨んでるけど、顔が真っ赤だな……。 「まっ、まあべつに君を傷つけようなんて思ってるわけじゃないから」 男の子はそう言って恥ずかしそうにそっぽを向いてしまった。 私のこと嫌なわけじゃなさそう……。 そのまま少しの間ふたりと喋っていると黒髪さんと少ししょんぼりした様子の金髪さんが戻ってきた。 黒髪さんはそのまま私の隣に座り、ギュッと私の手を握った。 えっ?ちかっ……! あまりの近さに顔に熱が集まり、少し下を向く。