「よっし、じゃあ、あのへんでいっかー」
返事する間もないまま肩を掴まれて奥にある少しレトロなイスに座らされる。
金髪の明るい男の子はそのままさっきの王子様みたいな人に呼ばれてお店の奥に行ってしまった。
黒髪の人も行ってしまったらしく、この空間には大人っぽい雰囲気をした青い人とさっきから少しこっちを睨みつけている可愛い顔立ちの赤い男の子がいる。
喋ってない人達だけでちょっと怖いな。
赤髪の人は睨みつけてて怖い感じするし……。
少しビクビクしていたら正面に人影が現れた。
青髪青目の優しさとかっこよさが入り交じった独特な雰囲気を醸し出している大人っぽい男の人。
「不安そうだね?……だいじょうぶだよ、ここには君を傷つける人は一人もいない」
優しく言ってくれたその言葉に安心感を覚える。
