いくら話しかけても離してくれなくて困っているといきなり視界をさえぎっていたものがなくなり、緑の優しそうな瞳と目が合う。
その人は私と目が合うとにこっと微笑み、イケメンさんの方を向いて口を開いた。
「女の子困らせちゃダメじゃん。あと、お客さんなんだから席に案内してあげなきゃでしょ?」
なんだか王子様みたい……。
優しそうな緑色の瞳にうすく黄緑がかった金髪。
見た目まで王子様みたいなのに言動までなんて……スゴすぎる。
そんなことを考えてるとよこからなにかが覆いかぶさってきた。
「わっ……!」
「だいじょうぶー?ぼーっとしちゃってるけど……席案内するね?」
そう言って人懐っこそうな満面の笑みを浮かべている金髪に黄色の瞳の男の子。
