少しだけ不安を感じるも、すぐにそんな気持ちも消えうせる。
普段なら暗くて怖いと思ってしまうんだろうけど、今日はまるで自分の心を表しているようで少しだけ安心感があった。
このまま消えちゃえたらいいのに……。
そんなことを思ってると微かに木々の奥でぼんやりとした光が見えた気がした。
さつきの消えたいと思う気持ちとは裏腹に光を求めて足をいっぽ、またいっぽと進めてしまう。
目の前に古びた建物があらわれた。
古びていると言っても、きちんと綺麗にされていて雰囲気が落ち着くようなそんな感じの建物だ。
また少しづつ足をすすめ、気がついたら木製の扉の前に立っていた。
そのまま、流されるように扉を押す。
