『死んだと思ったのにっ!何で生きてるのよ!!』
そう言って、大祖母様は嘆いていた。
殺したはずの娘は、美しい姿で笑っていた。
『あの女に似てる!忌々しいっ!気持ち悪いっ!ああ!!また、わたくしから奪うのね!!!』
暴れ、泣きわめく大祖母様。
『嘆かわしい……お母様、消してしまいましょう』
祖母が言った。
『そうよ。どうして、奪うのよっ!わたくしたちだって幸せになりたくて─……っ!!』
母が言った。
『……娘を狙えばいいのよ』
小さな声で、母はそう呟き、こちらを見た。
いつも通り、拳を振り上げて。
『可哀想な子になりなさいっ!貴方が捕まえるの!わたくし達はそうでないと、幸せにはなれないの!』
『そうよ!あの女の血を継ぐものがいるから!わたくし達は何も悪いことをしていないのに!』
殴られ、蹴られ、罵られ……嗚呼、お腹が空いた。
遠くなっていく意識の中、頭を守っていた。
街に連れられていくと、たったひとりの少女が笑ってる。
『お父さんっ!』
幸せそうに、わたくしが知らない存在に抱きついている。
わたくしと同じくらいの姿見で、可愛らしい格好をして、幸せそうに笑っている。
(どうして、どうして、わたくしはそこにいないの、)
『あの女の幸せは許してはいけないのよ!!!』
(許せない……どうして……)
どうして、あなたは愛されているの!!!
わたくしの居場所を、返して!!!!!
─彼女を閉じ込めて、言葉を繰り返す。
『あなたの味方なんて、この世にひとりもいないのよ。だーれも助けてなんてくれないの』
『あなたが殺すの。わたくしも、わたくしの家族も。あなたの大切な人たちもみーんな、あなたのせいで』
『あなたのせいで死んでしまうの!』
『わたくしがこんなに苦しいのも!』
『痛いのも!』
『全部っ、全部っ、』
過去を振り返りながら、花瓶を手にした。
それを思い切り、
「全部っ、あなたのせいじゃないといけないのに!!!!」
扉に向かってぶちまけた。
どんな男も言うことを聞いた。
微笑めば、触れれば、触れさせれば、好きにさせれば。
こちらを神と崇め、心酔した。
なのに、わたくし達の幸せの為に必要な男たちは!
わたくし達が望んだものたちは!
全部っ、全部っ、あの女の元へ集まる!!!


