☪︎
─父に見送られたあと、足早に御国家へ向かうと、先に父が連絡しておいてくれたらしい。
話が早く、綺羽は御国家当主の元へ案内された。
「話は、仁成より聞いています。此度の件もまた、御園御当主より説明を受けております。勿論、手をお貸し致しましょう」
「助かります。心より感謝致します」
上座に座る当主は優しく微笑んで。
「─また、遊びにいらっしゃい。綺羽ちゃん」
早急でなければ、昔のようにお菓子を食べれたのか。
優しい、明るい親戚のおばさんのように接してくれる、親しみやすい御国家当主様。
母を亡くした綺羽に優しく、可愛がってくれる彼女は堅苦しいのが苦手と言いながら、きちんと、形式に則ったやり方で、綺羽を援護してくれるので有難い。
(そういう細かなところを攻撃してくる、馬鹿どもしかいないからな……)
付けいられる隙を与えないよう、動いてくれることに感謝しつつ、案内された先。
「─綺羽」
微笑む青年に、綺羽は目を見開いた。
「柚琉(ユズル)……まさか、あなたがつくの?」
訊ねると、彼は優しく微笑んで頷く。
「僕と兄さん、あとは、御国の者が」
そういう彼─御巫柚琉は、御国と並ぶ、御園の分家たる御巫家当主の孫であり、綺羽の恋人だった。
─父に見送られたあと、足早に御国家へ向かうと、先に父が連絡しておいてくれたらしい。
話が早く、綺羽は御国家当主の元へ案内された。
「話は、仁成より聞いています。此度の件もまた、御園御当主より説明を受けております。勿論、手をお貸し致しましょう」
「助かります。心より感謝致します」
上座に座る当主は優しく微笑んで。
「─また、遊びにいらっしゃい。綺羽ちゃん」
早急でなければ、昔のようにお菓子を食べれたのか。
優しい、明るい親戚のおばさんのように接してくれる、親しみやすい御国家当主様。
母を亡くした綺羽に優しく、可愛がってくれる彼女は堅苦しいのが苦手と言いながら、きちんと、形式に則ったやり方で、綺羽を援護してくれるので有難い。
(そういう細かなところを攻撃してくる、馬鹿どもしかいないからな……)
付けいられる隙を与えないよう、動いてくれることに感謝しつつ、案内された先。
「─綺羽」
微笑む青年に、綺羽は目を見開いた。
「柚琉(ユズル)……まさか、あなたがつくの?」
訊ねると、彼は優しく微笑んで頷く。
「僕と兄さん、あとは、御国の者が」
そういう彼─御巫柚琉は、御国と並ぶ、御園の分家たる御巫家当主の孫であり、綺羽の恋人だった。


