「神位制度」は撤廃されたが、人々の記憶や意識からそれがなくなるにはもう少し時間がかかるだろう。
「ああ、疲れる。あの気難しいキルビス公爵と軍事話を話すと長い!」
「キルビス公爵は国防のトップ。あなたもよく小さい頃はしごかれてましたね」
「ああ、おかげで剣技は誰にも負けたことがない」
「よかったではありませんか」
「納得いかない……」
エヴァンは不満そうに口を尖らせている。
「そういえば……」
「ん?」
何かを言いかけたリディに、エヴァンが返事をした。
そんな彼と目が合うが、リディは笑って首を左右に振った。
「いいえ、なんでもないわ」
「なんだよ、変なの……」
そうして少しの沈黙が流れた後、エヴァンは口を開く。
「なあ、リディ」
「なんでしょうか?」
「俺が王位欲しさに今回のことを企んだとか疑わないの?」
二人は目を合わせずに空を見ている。
「そんな器用なこと、あなたにできっこないもの」
「ひどっ!」
彼女の心を掴むまで何年かかるのだろうか、と彼は思った。
「ああ、疲れる。あの気難しいキルビス公爵と軍事話を話すと長い!」
「キルビス公爵は国防のトップ。あなたもよく小さい頃はしごかれてましたね」
「ああ、おかげで剣技は誰にも負けたことがない」
「よかったではありませんか」
「納得いかない……」
エヴァンは不満そうに口を尖らせている。
「そういえば……」
「ん?」
何かを言いかけたリディに、エヴァンが返事をした。
そんな彼と目が合うが、リディは笑って首を左右に振った。
「いいえ、なんでもないわ」
「なんだよ、変なの……」
そうして少しの沈黙が流れた後、エヴァンは口を開く。
「なあ、リディ」
「なんでしょうか?」
「俺が王位欲しさに今回のことを企んだとか疑わないの?」
二人は目を合わせずに空を見ている。
「そんな器用なこと、あなたにできっこないもの」
「ひどっ!」
彼女の心を掴むまで何年かかるのだろうか、と彼は思った。



