「一級、公爵書……!?」
『一級公爵書』というのは、この国の四大公爵家当主四人の連名によって王族に進言する文書のことをさす。
四大公爵家はその立場上、互いを牽制し合い監督し、そして合理的かつ理性的に政治の助けをおこなうことを任務としている。
さらに今代の四大公爵家当主たちは一癖も二癖もある者たちばかりで、あまりそりがあう四人というわけではなかった。
そんな中でこの四人が団結してこの文書を提出したということはそれなりの重要案件であることをリディはすぐさま理解した。
「まさか、あなたにそれを渡すってことは……」
「ああ、国王と王妃、そして第一王子への断罪だ」
その言葉を聞き、リディは胸が痛んだ。
ちょうど先日のミカエラの呼び出しの際にリディ自身も問いただしたのだ。
リディもミカエラの素行不良と国庫金に手をつけて女遊びをしていることに気づいていた。
国王と王妃にそのことを伝える前に本人に改めるように言ったが、聞く耳を持たなかった。
ミカエラは彼女の言葉を聞かずに浮気相手であるルルアのところへ行ってしまった。
『一級公爵書』というのは、この国の四大公爵家当主四人の連名によって王族に進言する文書のことをさす。
四大公爵家はその立場上、互いを牽制し合い監督し、そして合理的かつ理性的に政治の助けをおこなうことを任務としている。
さらに今代の四大公爵家当主たちは一癖も二癖もある者たちばかりで、あまりそりがあう四人というわけではなかった。
そんな中でこの四人が団結してこの文書を提出したということはそれなりの重要案件であることをリディはすぐさま理解した。
「まさか、あなたにそれを渡すってことは……」
「ああ、国王と王妃、そして第一王子への断罪だ」
その言葉を聞き、リディは胸が痛んだ。
ちょうど先日のミカエラの呼び出しの際にリディ自身も問いただしたのだ。
リディもミカエラの素行不良と国庫金に手をつけて女遊びをしていることに気づいていた。
国王と王妃にそのことを伝える前に本人に改めるように言ったが、聞く耳を持たなかった。
ミカエラは彼女の言葉を聞かずに浮気相手であるルルアのところへ行ってしまった。



