あきれるくらいそばにいて


わたしは存在感がないと言われて生きてきた。

だから、今も居ないのと同じなのかもしれない。

父からの性的虐待がトラウマで好きな男性とセックスが出来なくなり、恋愛を諦めた。

一人で生きて行くことを選んだ。

だから、結婚をすることもなければ、妊娠することも、赤ちゃんを産むことも諦めていた。

だけど、、、いざ、本当に産めない身体になるって分かって、女性としての喜びを奪われた気持ちになった。

わたしは人間としても、女性としても、認めてもらえないの?

わたしは生きてる意味があるのかなぁ。

そう思いながら、わたしは雨でずぶ濡れになりながら涙を流し、雨のせいなのか、涙のせいなのか分からない程、グチャグチャになっていた。

すると、「葉月!何やってんだよ!」と言う声が聞こえた。

わたしはその声に振り向こうとした。

しかし、わたしが振り向く前に後ろから勢い良く抱きしめられ、わたしはそれが未来だとすぐに分かった。

「今日検査結果がわかる日だから、どうだったかと思ってLINEしても電話しても出ないし。葉月の部屋に行っても出てこないから、俺がエレベーターを使う前にエレベーターが屋上で止まってたから、もしかしてって、、、」

未来はそう言いながら、わたしを強く抱きしめた。