あきれるくらいそばにいて


そこから、わたしはどうやって家に帰ったのか覚えていない。

気付けば、自宅のソファーに座り、ボーッっとしていた。

夕日が部屋に差し込み、部屋の中がオレンジ色に染まる。

次第に夕日は姿を隠していって、部屋は薄暗くなり、わたしは薄暗い部屋の中で一人ぼんやりしていた。

未来に会いたい。
ふと、そう思った。

けど、家に居るかなぁ?
出掛けてるかなぁ?

そう思いながらも、わたしは8階に向かっていた。

そして、エレベーターから降りると、802号室のインターホンを押した。

少し待つと、ガチャンと鍵が開く音がしてドアが開いた。

中から姿を゙現したのは、ラフな格好に汗だくの未来だった。

「おぉ、葉月!」
「未来、、、何でそんな汗だくなの?」
「いや、今片付けしててさぁ!やっと片付いたところなんだ!」

未来は爽やかにそう言うと、腕で額の汗を拭っていた。

「葉月は、、、何かあったみたいだな。入って?やっと綺麗に片付いた最初のお客様だ!」
「お邪魔します。」

そう言って、わたしは片付いた未来の部屋の最初のお客さんとなった。