あきれるくらいそばにいて


その後、未来の運転する車で出勤し、いつも通り業務についた。

すると、下腹部に鈍痛というか、チクチクしたような痛みを感じ、また不正出血かな、と感じた。

わたしはお昼休憩時間になると、エレベーターがある方の隅に行き、スマホで病院を検索し、一番近い土曜日の午前中に受診の予約をした。

それからフロアに戻り、自分のバッグからお弁当を取り出し、お弁当を持って食堂に向かうと、いつもの窓際の一番端の席に座った。

お弁当は持って来たものの、やはり食欲はない。

一応、お弁当箱を開けてみるけど、お弁当の中身を見つめるだけで箸を持つ気にもなれない。

「あ、葉月。」

名前を呼ばれ、ふと顔を上げると、未来がこちらに歩み寄って来ているところだった。

「未来。」
「食堂に来るの遅かったな。」
「うん、病院予約してから来たから。」
「そっか、姿が見えなかったから、どうしたのかと思ったよ。」

そう言いながら、未来はわたしの横の椅子に腰を掛けた。

「食欲、ないのか?」
「うん、、、あまり。」
「あれ?今日はカフェラテ淹れなかったのか?」
「あ、ボーッとしてて忘れてた。」
「買って来ようか?」
「ううん、大丈夫。朝、未来が買ってくれたカフェラテ飲んだし。」

わたしはそう言うと、未来に「お弁当食べない?」と訊いた。

未来は「葉月も少しは食べた方がいい。余ったら俺が食べるよ。」と言った。