わたしたちが付き合い始めたのは、未来からの告白がきっかけだった。
凄く嬉しかった。
けど、その前に「わたしでいいの?」という気持ちの方が先に出てきたのを覚えている。
付き合い始めてからすぐ、わたしは周りの人たちから陰口を言われていたのを知っていた。
「未来くんの彼女が星野さんって、信じられないよね。」
「うんうん、似合わなさ過ぎ。星野さん存在感ないから、浮いて見えるよね。」
「何で星野さんなんだろ。」
「あまりにも地味過ぎて可哀想だったんじゃない?未来くん優しいから。」
「あり得るー!」
そんな会話も知らないフリして、わたしは付き合い続けた。
未来のことが好きだったから。
未来は優しくて、思いやりがあって、わたしが作るご飯をいつも「美味しい!」と褒めてくれた。
そして、恋人同士になってそうゆう雰囲気になった時、わたしは父から受けた性的虐待のトラウマがあり、男女が愛し合う為に行う行為が出来ないことを話した。
話すのには、凄く勇気がいった。
それで初めての彼氏に浮気をされたからだ。
しかし、未来はそれを聞き抱きしめてくれた。
「ツラかったな、、、心配しないで?葉月がツラい思いをするようなことはしないから。それだけが愛情表情じゃない。俺は葉月がそばに居てくれるだけで充分だよ。」
未来の優しさにわたしは泣いた。
最初は、未来の優しさに甘えていた。
でも、付き合っていくうちに"これでいいのかな?"と思い始め、わたしじゃなければ未来は我慢する必要なんてないのに、、、
そう思い、わたしは未来の幸せを願い、別れを告げたのだ。



