駐車場に着くと、未来はよく見掛ける車種の白い車のロックを解除した。
「どうぞ、乗って?」
未来に言われ、助手席側に乗り込む。
車内は未来が好きそうな爽やかな香りがした。
「この車何ていうんだっけ?」
「レクサスだよ。何で?」
「乗ってる人が多くてよく見掛けるから、何だっけなぁって思って。」
そんな会話をしながら未来は運転席に乗り込み、エンジンをかける。
「葉月、家どの辺?」
「えっとね、、、桜並木公園分かる?」
「あぁ、分かるよ。」
「そのすぐそばに10階建てのマンションがあるんだけど、」
とわたしが言い掛けたところで、未来が「えっ?」と何かに驚いていた。
「もしかして、桜レジデンス?」
「うん、知ってるの?」
「俺もそこに住んでるんだけど。」
「えっ?!」
「葉月、何階?」
「わたし5階。未来は?」
「俺、8階。」
「そういえば、2日前くらいに引っ越し業者のトラックが停まってたけど、あれって未来だったの?」
「そう。前の家からじゃ、こっちの支店は遠いから引っ越して来たんだ。」
あまりの偶然に笑い合うわたしたち。
「それじゃあ、帰りますか。」
そう言って、未来は車を発進させ、自宅がある同じマンションを目指したのだった。



