何を隠そう

大の甘いもの好きの私


抗えない誘惑に負けた私は

ゆう兄と一緒に、家の近所にある
お気に入りのケーキ屋さんにやってきた



月に一度の新作day

それが今日だった事を失念していた私は
瞳を輝かせて、ショーウィンドウに並ぶ
きらっきらのスイーツ達を見つめる



「好きなだけ選んでいいよ」

「いいの?!」

「もちろん」

「じゃあじゃあ、これとこれと…」



その言葉とケーキに目が眩(くら)んで
ハイテンションになる私

我を忘れて
はしゃぎながらケーキを選ぶ私を
ゆう兄は嬉しそうに眺めていた




「いただきます」

「どーぞ」



カフェテラスで
さっそく買って貰ったケーキを頬張る



「っ!」

「美味しい?」

「美味しい!」

「良かった」