部屋の扉をノックして
そっと、覗き込むように扉を開ければ
「……びっくりした
母さんかと思ったら……」
ベッドに横になったまま
目を丸くして、こちら見つめるゆう兄の姿
驚くゆう兄の傍に近付いて
腰を下ろして、目線を合わせる
「わざわざ来てくれたの?むくちゃん」
「……体調、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫
むくちゃんの顔見たら、良くなった」
真っ赤な顔で
へらへら笑うゆう兄に、私は眉を寄せる
……絶対、大丈夫じゃない
そんなの
その顔色を見れば一目瞭然
ため息をつきながら
津嶋君と杏里が持たせてくれた
お見舞いの品の中から
冷却シートを取り出して
ぺしっと、ゆう兄の額にそれを貼り付ける
「おー、ひんやり」
気持ち良さそうに、目を細めるゆう兄
「……何か、食べる?
友達がね、ゆう兄にって
たくさん買ってきてくれたんだよ」
「あー、あの子達?
気にしなくていいのに」
「ゼリーとか、ヨーグルトとか
飲み物もあるよ」
「うーん、今は大丈夫。後で貰うよ
お礼言っておいて」
そっと、覗き込むように扉を開ければ
「……びっくりした
母さんかと思ったら……」
ベッドに横になったまま
目を丸くして、こちら見つめるゆう兄の姿
驚くゆう兄の傍に近付いて
腰を下ろして、目線を合わせる
「わざわざ来てくれたの?むくちゃん」
「……体調、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫
むくちゃんの顔見たら、良くなった」
真っ赤な顔で
へらへら笑うゆう兄に、私は眉を寄せる
……絶対、大丈夫じゃない
そんなの
その顔色を見れば一目瞭然
ため息をつきながら
津嶋君と杏里が持たせてくれた
お見舞いの品の中から
冷却シートを取り出して
ぺしっと、ゆう兄の額にそれを貼り付ける
「おー、ひんやり」
気持ち良さそうに、目を細めるゆう兄
「……何か、食べる?
友達がね、ゆう兄にって
たくさん買ってきてくれたんだよ」
「あー、あの子達?
気にしなくていいのに」
「ゼリーとか、ヨーグルトとか
飲み物もあるよ」
「うーん、今は大丈夫。後で貰うよ
お礼言っておいて」


