きみの本気は分かりづらい

だけど



一番最初に口を開いた
あの、綺麗な先輩だけは


プライドを傷つけられたようで
その言葉に激昂した


年下に諭されるような事を言われたのが
気に障ったんだと思う



わなわなと、怒りに肩を震わせて



「…………分かったようなこと言って…」



近くの水飲み場に
置いてあったバケツを手に取る



「ちょ…っ、」

「まり…、それは……!」



その先の行動を察した先輩ふたりが
慌てて、止めに入ろうとするも


それより早く




「うるさいのよ…!!!」




先輩は、そのバケツの中身を私に向かって
ぶちまけた