「幼なじみです」
「それだけ?」
「はい」
「……付き合ってないのに
あんなに距離近いの?」
「昔から、あんな感じなんです」
「…」
こういった状況に慣れっこの私は
いつものように、冷静に事実を口にするけど
納得してない様子の先輩達は
相変わらず、険しい表情を浮かべていて
張りつめた空気が緩む気配はない
「なら、少しは遠慮してくれない?」
「恋人でもないのに
ああいうの見せつけられるの
イライラするの」
他の先輩達も声に嫌悪感をにじませて
私に注意してくる
……「私が」そうしてるわけではないんだけどな
見せつけているのは
ゆう兄であって、私じゃない
先輩達に言われなくても
学校では、目立つから止めて欲しいって
私は、ずっと前から散々ゆう兄にお願いしてる
付き合っているわけでもないし
今みたいに、変に思われるから
それでも、ゆう兄は止めてくれない
……反論したくなるけど
それを口にしたら、火に油なのは明白
私は、黙って
その言葉を飲み込んだ
「それだけ?」
「はい」
「……付き合ってないのに
あんなに距離近いの?」
「昔から、あんな感じなんです」
「…」
こういった状況に慣れっこの私は
いつものように、冷静に事実を口にするけど
納得してない様子の先輩達は
相変わらず、険しい表情を浮かべていて
張りつめた空気が緩む気配はない
「なら、少しは遠慮してくれない?」
「恋人でもないのに
ああいうの見せつけられるの
イライラするの」
他の先輩達も声に嫌悪感をにじませて
私に注意してくる
……「私が」そうしてるわけではないんだけどな
見せつけているのは
ゆう兄であって、私じゃない
先輩達に言われなくても
学校では、目立つから止めて欲しいって
私は、ずっと前から散々ゆう兄にお願いしてる
付き合っているわけでもないし
今みたいに、変に思われるから
それでも、ゆう兄は止めてくれない
……反論したくなるけど
それを口にしたら、火に油なのは明白
私は、黙って
その言葉を飲み込んだ


