その後


津嶋君と杏里と話して
落ち着きを取り戻した私は

ずっと、続いていた緊張から解放され

安心感から
襲い掛かってきた睡魔に負けて


一限目から
保健室のベッドの上で横になっていた




「…」



朝から堂々と
授業をサボってるみたいで
少し罪悪感があるけど、今日は仕方ない

一睡もしてないのに
ちゃんと学校に来ただけ偉いと思おう




重いまぶたを静かに閉じる



普段は睡眠優良児の私

いつもは
最低でも8時間は睡眠時間を確保してるから

それが満たされてない身体は
早く早くと、睡眠を渇望していた



目を閉じて、わずか数秒ほどで
私の意識は夢の中へ落ちていった