心の中では、たくさん
言いたい事や、反論の言葉が浮かぶけど

今、それを知られたら
なんとなく、ゆう兄のペースに
飲まれそうな気がしたから

口にしたいのを我慢して



……。



代わりに




「……いつから?」

「ん?」

「いつから、そういう意味で好きだった?」



一番、気になっていた事を聞いてみた



「えぇ?最初からじゃない?」

「最初からって…」

「えーと…
むくちゃんと出会った時だから…5歳くらい?」

「…」

「あの時から、好きだって伝えてたでしょ。俺」

「……ゆう兄の言葉、軽いんだもん」

「軽いって…柔らかく言ってるだけの
つもりだったんだけどな」