一睡も出来ずに、迎えた朝


なんとか起き上がって
シャワーを浴びて、朝ごはんを食べて
学校へ向かう準備を始める



「…」



いつものルーティンをこなしながらも
私の頭の中は、昨日の出来事でいっぱいで


昨日のゆう兄の言葉


触れた唇の感触


思い出す度に、全身に熱が走って


心音が激しくなって


どうしようもなくなる



だって



言葉はもちろん


行動で


明確に、非常に分かりやすく



ゆう兄は、私に知らしめた


ゆう兄が私に対して抱いていた想いを



『恋愛』の『好き』を




「………どんな顔して会えばいいか
分かんないよ……」




呟いた声は弱々しく、困り果てていた