ゆう兄の言動に、私は傷ついていた




こんなのは



その言葉は




ゆう兄に恋をしている私にとって地雷だった




「……なんで」




口からこぼれた声は、少しだけ震えていた


抑えられない感情が声音に現れる



だって



こんなのは
なんとも思ってない異性にしていいことじゃない


いくら、ゆう兄が私を溺愛してるからって


やりすぎだ


『恋愛対象外』の相手に
軽々しくしていいことじゃない




「なんで、そういうこと言うの?」




その言葉は
本当に『特別』な相手に言う言葉


その独占欲と束縛心は
ペットに向けるには重すぎるもの


『ペットの私』に与えられても、嬉しくない




「本気じゃないくせに」




同じ『好き』じゃないのに



そんな



惑わすようなこと言わないで



心を激しく揺り動かすようなこと



しないで