改めて、その理由を問いかければ
優しい笑顔で即答され

さらりと返ってきた言葉に
胸がきゅうっと締め付けられる



自分とは違う種類の「好き」



………分かっていても、体も心も反応してしまう



心臓の鼓動が早まって

気持ちが落ち着かなくなる


だけど

それを表には出さず、ゆう兄に言う



「ゆう兄、男女関係無くモテるんだから
もっと、他の人とも交流すればいいのに」



構って貰えるのは嬉しい

それは本当



でも、さすがに

ゆう兄は私にばかり構いすぎ



それに

四六時中べったりされるのは

さすがにしんどい



心臓のどきどきが収まらないから



ゆう兄の前では頑張って鉄壁を貫いているけど
このポーカーフェイスも楽じゃない


少しは気の抜ける時間が欲しい