「……あのさ、悠」
「んー?」
「スマホ見ながらひとりで
にやにやすんの止めてくんね?きもい」
「だって、かわいいんだもん。見る?」
「興味ない」
昨日、ふたりでデートした時に
撮った写真を、見せつけようとしたけど
聖(ひじり)は迷惑そうな顔を浮かべ、拒否した
「私は見たいな。見せて見せて」
「っ!おい!
てめっ、和音(かずね)押すな!」
そんな、聖の背後から
現れた和音は、聖を押し退けて
俺のスマホの画面を覗き込む
「あらぁ、かわいい
むくちゃん、随分大人びて…」
「でしょ?これもかわいくてね…」
自慢の彼女を褒められて
鼻高々の俺は、上機嫌に画面をスクロールし
和音に厳選した写真を見せつける
「ったく…
あんま、悠を調子にのらせんなよ
永遠と惚気話聞かされたり
めんどくさいことになるぞ」
「聖は冷たいなぁ
私達の親友の恋が、ようやく実ったんだから
もう少し、喜んであげなよ」
「どっからどう見ても
両想いだったくせに、拒まれんのが怖くて
最後の一歩を踏み出せなかった弱虫のことなんて知らねーよ」
庇うような和音の言葉に
聖はしかめっ面で、そう返し
持っていた焼きそばパンにかじりついた
「んー?」
「スマホ見ながらひとりで
にやにやすんの止めてくんね?きもい」
「だって、かわいいんだもん。見る?」
「興味ない」
昨日、ふたりでデートした時に
撮った写真を、見せつけようとしたけど
聖(ひじり)は迷惑そうな顔を浮かべ、拒否した
「私は見たいな。見せて見せて」
「っ!おい!
てめっ、和音(かずね)押すな!」
そんな、聖の背後から
現れた和音は、聖を押し退けて
俺のスマホの画面を覗き込む
「あらぁ、かわいい
むくちゃん、随分大人びて…」
「でしょ?これもかわいくてね…」
自慢の彼女を褒められて
鼻高々の俺は、上機嫌に画面をスクロールし
和音に厳選した写真を見せつける
「ったく…
あんま、悠を調子にのらせんなよ
永遠と惚気話聞かされたり
めんどくさいことになるぞ」
「聖は冷たいなぁ
私達の親友の恋が、ようやく実ったんだから
もう少し、喜んであげなよ」
「どっからどう見ても
両想いだったくせに、拒まれんのが怖くて
最後の一歩を踏み出せなかった弱虫のことなんて知らねーよ」
庇うような和音の言葉に
聖はしかめっ面で、そう返し
持っていた焼きそばパンにかじりついた


