きみの本気は分かりづらい







少し、沈黙が続いた後で
ゆう兄は呆けたような声を発した



「……むくちゃん、もう一回」



ちらりと、布団の中から顔を覗かせる


言われた言葉を
うまく飲み込めていない様子のゆう兄は
どこか、放心している



「……………いいよ」

「それじゃないやつ」

「…」



求めるような眼差しを受け止められず
私は無言で、また布団を被った



「むくちゃん」

「…」

「顔、見せて」



布団の中、無言で籠城を貫く私に
ゆう兄は声をかけ続ける

それでも、頑なに
そこから出てこない私に
痺れを切らして、ゆう兄は強行突破を試みる