そんな、ゆう兄に対して
私は何も出来ずにいた


ゆう兄みたいに
私もちゃんと、気持ちを伝えようって


言葉が無理なら行動で伝えようって


ちょっとずつでもいいから


自分の想いが
ゆう兄に伝わるように頑張ろうって



……そう、思ったのに…



………どうしても、それが難しくて……



なんの進展もないまま、時間だけが過ぎていた



だけど



ゆう兄がそれを気にする素振りはなかった


嫌がったり
返事を急かすような真似もせず


宣言通り
むやみやたらに触れてきたりもしない


それでも


言葉や表情で
変わらない愛を向けてくれてる



それに安心する一方で
早く、自分の想いを伝えなきゃ
と、焦ってる自分がいた