偶然通りかかったゆう兄に
助けてもらって、保健室にやってきた
手当てをしてくれているゆう兄を
まだ滲む瞳で、ぼんやり眺める
「はい、おしまい」
そんな私を、優しく見上げて
ゆう兄は立ち上がる
そのまま
救急箱を片付けようとするゆう兄に
お礼を言おうと、口を開いた瞬間
『きゃー!!!』
『うわーーっ』
「!」
またもや、外から響いた悲鳴と絶叫に
私の体は、びくりと跳ねる
「盛り上がってるなぁ」
怯える私に気づかずに
窓の外を見つめて、ゆう兄は
のんびりとした口調で呟く
「…っ」
とっさに、ゆう兄の服を掴んでしまう私
救急箱を持ったまま
振り返ったゆう兄は、ん?と不思議そうに
私を見下ろした
「どうしたの?痛い?」
勘違いしてる様子のゆう兄は
心配そうな表情を浮かべて
また、私の前にしゃがみこんだ
その時、再び……
『いーやーーー!!!』
響いた悲鳴
さっきより、さらに大きなその声に
驚いた私は
「!!」
飛び付くように
ぎゅっと、ゆう兄に抱きついた
「…」
いきなり抱きつかれたゆう兄は
驚きからか、固まってる
助けてもらって、保健室にやってきた
手当てをしてくれているゆう兄を
まだ滲む瞳で、ぼんやり眺める
「はい、おしまい」
そんな私を、優しく見上げて
ゆう兄は立ち上がる
そのまま
救急箱を片付けようとするゆう兄に
お礼を言おうと、口を開いた瞬間
『きゃー!!!』
『うわーーっ』
「!」
またもや、外から響いた悲鳴と絶叫に
私の体は、びくりと跳ねる
「盛り上がってるなぁ」
怯える私に気づかずに
窓の外を見つめて、ゆう兄は
のんびりとした口調で呟く
「…っ」
とっさに、ゆう兄の服を掴んでしまう私
救急箱を持ったまま
振り返ったゆう兄は、ん?と不思議そうに
私を見下ろした
「どうしたの?痛い?」
勘違いしてる様子のゆう兄は
心配そうな表情を浮かべて
また、私の前にしゃがみこんだ
その時、再び……
『いーやーーー!!!』
響いた悲鳴
さっきより、さらに大きなその声に
驚いた私は
「!!」
飛び付くように
ぎゅっと、ゆう兄に抱きついた
「…」
いきなり抱きつかれたゆう兄は
驚きからか、固まってる


