『聴きに行けなかったら悪いし、同じピアノ教室に通ってる友達とかに決めてもらうほうがいいんじゃない?』って言ったの。
そのほうが、ぴったりな曲を選んでもらえそうだと思ったし。
でも、ほどんどの子が小学校までで教室を辞めちゃったんだって。
だったら、私、発表会に行こうかな⁉
その気になってよくよく聞いてみたら、曲はすでに候補を絞ってあって、私はその中から選ぶだけでよかったんだ〜。
候補曲を順番にスマホで検索して聴かせてくれた。
楽譜も並べて見せてくれたんだけど、そっちは本当にただ”見ただけ”笑
秀くんは、これを読んで音にするんだなあ。
びっくりだったのが、楽譜の右上に”J.S.バッハ”とか”モーツァルト”とか”ベートーヴェン”とか、私でも知ってる作曲家の名前が書いあったこと!
私がここに来なくなった間も、秀くんは毎日練習してたんだなあって思ったら、自分から決めたことだったのに何だか淋しくなったし、もったいことしたような気がしちゃった。



