実際、目立ちまくってた。
混んでる朝の昇降口に、いるだなんて思わない秀一郎さんがいても、すぐに気づいたくらい。
本当はもっと色んなこと質問したかったけど、注目され始めたから、慌てて話を切り上げちゃった。
雰囲気から、すでに別格だったな〜。
あれは、高貴なオーラってやつ?
さらにめちゃくちゃイケメンになってて!
小さかった頃は毎日のように一緒に遊んでたけど、あれは何にも分かってなかったからできたことだと思う。
今なら緊張して無理。
雲の上の人って感じだもん。
って、秀一郎さんのことより、自分のことだよね。
つい同じ小学校出身の子同士で固まっちゃうから、新しい友達はまだできてない。
話しかけてみたい気はするんだけど、隣の成瀬くんのことがあってビビってる……
みんなと話せるようになるきっかけがあるといいな。



