秀一郎さんからは、『昨日掃除の時間に会ったの気づいた?』ってきてた。
それに対して、
『目が合いましたよね。もちろんです』
って打ったんだけど、昨日の秀一郎さんの控えめな微笑みを思い出して修正した。
『目が合ったんだから、もちろんじゃないですか〜』
に。
でも、そこからまた少し考えて、『じゃないですか』を削除。
『目が合ったんだから、もちろん〜』
思い切った、砕けた文章じゃない?
秀一郎さんは、私の『学校で目立ちたくない』っていうお願いを叶えてくれた。
なら、私だって。
それに秀一郎さんの言葉でも、スマホの文字になってしまうと、高貴なオーラが乗っかってない。
住む世界が違うことを理解してなかった、小さい頃みたいな返事を送れた。
そうしたら、すぐにまたメッセージが。
『これからもあんな感じの合図ならいい? 琴ちゃんのこと無視はしたくないから』
だって!
ひゃー‼︎
こっそりファンサなら大歓迎♬



