ヤクザとお嬢と時々姫と


「お嬢!おはようございます!!」

「あぁ、おはようさん。」

皇牙島組(こうがしま ぐみ)3代目組長の孫娘。

皇牙島 凛(こうがしま りん)は、父方の祖父の家で暮らしている。

父親は私が幼い頃亡くなってしまい、そこで可愛がられている。

だが、家業が家業なので、素行の方は、口は達者で、売られたケンカは倍で返し、周りからは怖がられている。

広島で、青春のせの字もない高校生LIFEを送っている。



「おぃ、凛〜、おめーそろそろ身ぃ固めて早く俺の代終わらせてくんねーかぁ?笑」

「は?だから、嫌だっつってんだろ?」

「そもそも相手もおらんし、」

「そー、思ってなぁ、」
ゴゾゴゾッと組長が出して来たのは、

「ジャジャジャーン☆ほれ、九条 組の銀の息子、
九条 彩虎(くじょう あやと)通称、あやとらだ。」

「九条 組!?な な、なんで!アタシがヤクザの息子なんとお見合いなんかせんといけんのー!?;」

「ムリムリムリムリ!;」

「おい、これは俺が決めたことだ。お前勘違いしてねーか?」

「!;」

「俺がそう決めたらそれが絶対なん、分かってるよなぁ?」

「…、でもその男のこと何も知らんし!;知らない奴の嫁に行くほどバカじゃないわぁ!;」

「それは、ほらこれから知ってけばえぇじゃろ♡笑」

ピンポーン…。(チャイムの音)

「お邪魔しまーす。」

「ほれ、来たぞ。笑笑」

(他人の家に堂々と正面から、、度胸あるんか、バカなんか…イラ;)

凛はそう思った。