翌週、収録の合間に、メンバーたちが楽屋で何やらひそひそ話しているのを見かけた。

濵田崇裕「なぁ、シゲって最近ADちゃんにべったりやんな?」

小瀧望「それな!わかりやすいわ~。」

濵田さんと小龍さんがニヤニヤしながら話している。

濵田崇裕「んで、ここは俺らが一肌脱いだろか。」

「どんな計画すんの?」と興味津々な神山さんや中間さんも加わり、全員が悪だくみの顔に変わる。

数分後――。

スタジオの準備をしていると、突然、濵田さんと小瀧さんが真剣な顔で駆け寄ってきた。

小瀧望「やばい!シゲがケガしたらしい!」

〇〇「えっ!?どこでですか!?」

驚いて慌てる私を見て、二人に「ちょっと楽屋まで来てくれへん?」と誘導された。

急いで楽屋に入ると――。

〇〇「えっ……?」

そこには、何事もなかったように座って笑っている重岡くんと、満面の笑みのメンバーたち。

重岡大毅「ごめん、嘘やで。」

重岡大毅「お前がどれだけ心配するか試してみたかったんや!」

あまりのいたずらに、私はポカンとした後、「ひどいです!」と真っ赤な顔で叫んだ。それでも重岡くんは、ちょっと照れくさそうに笑いながら「お前が心配してくれて嬉しかった」と呟くのだった。